ドンブリ経営のすすめ

こんにちは。愛媛県西予市南予地区の税理士 古谷です。

5月頃に近所のホームセンターに行った際に、レジで

 

「無料で配っているのですが要りませんよね?」

 

といって見せられたものがカブトムシの幼虫でした。(なぜ否定的な質問なのかは不明ですが…)

勿論その場で虫かごと土を買って、幼虫もいただいて帰りました。まんまと戦略にハマったわけですが、なんとそのカブトムシが1月半の幼虫~蛹期間を経て昨日、成虫と化していました。

小学生の頃は毎年飼っていたような気がしますが最近は久しく見ていませんでした。

懐かしいカブトムシの匂いにちょっとテンションが上がり気味です。

三歳の長男も大盛上がり。

「あのカブトムシ、鼻がにょーんってなっとるね」

角を見て鼻だと言っています。。。

ちなみに名前は「カブトん」です。

一匹だけだと寂しいので、久しぶりにカブトムシ採りにでも行こうかな~と思っています。(#^.^#)

 

今回は、「超☆どんぶり経営のすすめ」という本を読んだ話を書きます。

ある会でお会いした社長さんから聞いた本です。

 

名刺交換してお互いの職業を確認しあった後、雑談していたのですが、その中で

「数字の羅列である決算書を見せられてもよくわからない。でもこんな私でもスッゴク分かりやすい本があるの、うちの税理士さんもこの本読んでほしいくらい!!」といって紹介してもらったのが今回の書籍。そこまで言われると気になって仕方なくなり、さっそくアマゾンで購入。

 

内容は、「ストラック図」の話がメインでした。

ストラック図というのは、こんな感じのものです。

細かいことは気にせずに社長はこの図を書けばそれでいいというもの。

それでドンブリ経営なんですね。

宇和島の事務所に勤めていた時に担当させていただいたセミナーで「経営とは現金管理ですよ」とお話した事もありますが、まさに決算書等の難しい資料を読み解かなくてもキャッシュフロー計算書の考え方ができる図となっています。

では、具体的にどのように作成し、どのように使うのか見ていきますね。

ある程度大まかに(運転資金や配当等は除いています)ですが、これが完成形です。

 

<作成方法>

①変動損益計算書の考え方で固変分解(経費を変動費と固定費に分ける)をします。

②なんじゃそりゃ?って方は、簡便的に変動費=売上原価、固定費=販売費管理費としても

大まかにはできます。

③固定費の内、人件費とその他経費に分けて記載します。

④売上(100)△変動費(30)=粗利(70)、粗利(70)△固定費(60)=利益 (10)と進めていきます。

⑤そこから法人税(2)を引いて税引後利益(8)を算出し、固定費のその他の内現金支出 

を伴わない減価償却(5)を加算します。(ここが簡便的な営業キャッシュフローになります)

⑥ここから借入金返済額(4)と設備投資額(0)を引くと最終的な手元現金(9)が算出

できます。

文字で書くとちょっと難しげですね…。

 

<何が見えますか?>

①この会社100の売上があると手元には9の現金が残る事。

②利益10に対して手元現金が9なので、「利益あって銭足らず」状態である事。

が分かります。

 

月次報告の際、社長に「先月は割と調子よく利益出てましたね~」って報告しても、

社長が「古谷くん、言うほど調子よくないよ~。この預金残高見てよ!」なんて会話になる事がありますが、原因はココにあります。

利益がいくら出ていても現金が手元に無かったら(利益あって銭足らずの状態であれば)、先月利益割と出てましたね~って言われても、実感がわきませんよね?

 

試算表は発生主義で作成するのは必須ですが、実際の現金預金の動きも把握しておくことが必要です。

 

次回以降もう少し細かくこの話題に触れていきますね(#^.^#)

 

私が月一で参加させていただいている「瀬戸内士業勉強会」というのがあるのですが、次回(6/25)が、今治の白石茂義先生(公認会計士、税理士、中小企業診断士)による「キャッシュフロー経営に関する本当の話」という内容でのセミナーなんです。

僕的にも旬ですし、是非とも出席したかったのですがどうしても外せない用事で参加できません(>_<)。

参加費無料で、士業の方、将来士業を目指している方、士業連携に興味がある方を対象に月一で勉強会をしています。今月は6/17が締め切りだったのでもう無理かもしれませんがご興味がある対象の方は是非、出席してみてはいかがでしょうか?

実際に仕事で繋がる事が出来た方もいますし、面白いですよ(#^.^#)

「瀬戸内士業勉強会」で検索すると、主催されている松山の和田健一先生(中小企業診断士)のHPがヒットしますのでメッセージを送ってみて下さい。

来月は私もいけるようにスケジュール管理しておきます。

 

税金や会社経営、個人事業経営、起業、創業の事でお困りの事がございましたらお気軽にご相談ください。

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