こんばんは。愛媛県南予地区西予市の税理士 古谷です。
確定申告から事務所移転作業+通常業務でバタバタしてまして久しくHPを触っていませんでした。少し落ち着いたのでボチボチまた書くことにします。
だいぶ前になりますが4/2(土)に真穴の座敷雛を見に行ってきました。
八幡浜の真穴地区では女の子が生まれるとその子の初節句に、座敷いっぱいに多数の盆栽や小道具で庭園を造りその中に内裏びなを中心に親戚から贈られた各種の人形が配置され、名物の鉢盛料理が供えられます。1783年頃から続く伝統行事だそうです。
今年は二件のお宅が座敷雛を公開していたのですが、両家とも立派な庭園に見事な鉢盛料理、煌びやかなひな人形が飾られており、そのスケールに圧倒されました。
またその家に続く道までは色とりどりの灯篭で道の両側が飾られており、幻想的な雰囲気に包まれています。
作成工程の写真を掲載しているお宅があったのですが、1週間ほどかけて作られる様です。
中々大変ですが、地域で子供のお祝いをする風習って良いですね(#^.^#)
来年も開催されるのであれば是非、お邪魔したいです。
今日は、法人契約の保険について書きたいと思います。
私は新しくお付き合いさせていただくことになったお客様が法人で生命保険に加入している場合は保険証券をお預かりするようにしています。本来的には法人と個人両方お預かりして全体でベストな形にしておくのが良いのですが、個人の生命保険については「お付き合い」もあると思うので、無駄があったとしても簡単に辞める事は出来ません。勿論、そこは無理強いはしませんが、出来れは法人契約については一度精査させていただいています。
というのも、法人の場合は「必要な保証額」が分かりづらいからです。
例えば、大きな借り入れをしたのでそれ見合いの保険に加入するとします。(法人での借り入れの場合、多くは連帯保証人に代表取締役が入っており、代表取締役に万が一の事があって廃業となった場合、その債務は残された配偶者やお子様に承継されるので、被保険者を代表取締役とした保険に入る事で借り入れを返済するためです。)
5,000万円の借り入れをした場合、いくらの生命保険に入っておくと安心でしょうか?
5,000万円…では足りませんよね?保険金収入は雑収入として法人税課税されます。
仮に法人税率を30%とすると、5,000万円×30%=1,500万円は法人税として払わないといけないので、返済原資は3,500万円しかありません。これでは付保できていませんよね?
一般的に借入金額×1.6で保険金額を算定します。
他にも代表取締役の退職金目的の保険に加入するとします。
では、退職金をいくらにしますか?
何となく5,000万円くらいかな…ってこれでは税務上損をすることがあります。
役員退職金は不相当に高額な金額は損金算入が認められていません。あまりにも高額すぎる退職金は、払っても経費にならないという事です。これでは入ってきた保険金に法人税が課税されてしまいますので、リタイヤする年齢と報酬等から相当な金額を算定しそれに見合った保険に加入しないといけません。
最終報酬月額×在任期間×役位別倍率(社長:3.0)+功労加算金(退職金の30%以下)
が相当な金額として認められます。
この様に、法人契約の場合は
①企業を守るための借入金対策
②残された家族を守るための死亡退職金対策
③老後を守る退職金対策
の三点について、会社の経営成績、財政状態と相談しながら保証額を決め加入する必要があります。ですので会社の状況をきちんと把握せず、法人契約の保険まで「お付き合い」で入ったりすると、万が一の時に思ったような保証が受けられなかったり、高額な保険料の捻出のために事業がパンクしてしまったりするリスクがあるので危険です。
税理士が保険を勧めるなんて…と批判する方も居ますが、社長と並んで我々税理士が会社の状況を把握しているわけですから、万が一の時の保証額の適正値をアドバイスしても良いと思います。むしろ社長に万が一の時に「大変ですね、頑張ってくださいね。」って傍観しているだけの税理士の方が冷たくありません(-_-;)?
まぁ賛否両論だと思いますが、私は必要かなと思うので続けていくつもりです(#^.^#)
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